Case:うち、うちの不妊治療事情と高齢妊娠の難しさ

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2ヶ月ほど前に、38歳になりました
心はティーンエイジャーだったのにもうなんか実年齢に精神が追いついていません
38って・・ええ?棺桶に片足つっこんでんじゃね?くらいに思います
大変失敬な発言ですいません

衝撃的だったのは「初老」という単語の定義
イメージで初老というと60歳ぐらい?なんて思ってたけど
実は初老って40歳からなんですって・・・これはショックですね
自分を表す言葉の中についに「老」という漢字が仲間入りしそうです

さて、「不妊」と言ってもこれがまたいろいろあります
男女共にこれといった原因がないのに子供ができない場合もあります
明らかにこれっぽいなーという原因がある場合もあります
でもこの原因って複合的である場合が多いんじゃないでしょうか

ウチのケースをちょっと書いてみます


(大前提として医療従事者じゃないので間違ったこと書くかもです、間違ってる場合はご指摘を!)

私 38歳
氏 33歳

実際にいろいろ検査しましたが「コレダ!」と医師からは言われていません
いろいろ自分で調べて、なんとなく感じたのは
私が高齢であること(卵子の劣化)あと、甲状腺機能低下症であること
多分この甲状腺が原因?でプロラクチン(本来は出産後に出るホルモン、排卵障害等が起こる)がちょっと高かったこと
氏の精子所見(精子の状態)が基準値ぎりぎりであること(軽度の乏精子症?)
というとこあたりが不妊の原因なのかと思います

ちなみに余談ですが、心療内科やら精神科でうつ状態を改善する為に処方される
ドグマチールという薬があるのですが、これ、プロラクチンが増加するそうです
出産してないのに母乳がでたりするようです
人間の身体って不思議

私の場合、黄体ホルモン(体温上げたり子宮内膜を厚くしたりするホルモン)がちょっと少ないけど許容範囲
自力で排卵はしている、子宮内膜は標準値・・・ということを踏まえて
まぁ、老化が原因じゃねーかな、というところです
そこへ加えて精子所見のギリギリ数値を見ると、自然妊娠できないレベルではないと思うけど
気長にタイミング法をやっている余裕が年齢的にないというので
体外・顕微授精に踏み切った

それと体外・顕微授精に踏み切った理由のもう一つが
AMH(アンチミューラリアンホルモン、または抗ミュラー管ホルモン)が低かったということ

このAMHというのは、まぁざっくり説明すると
卵巣年齢(残存卵子の数)を知る目安になるホルモン
これが、37歳(当時)だと3ng/mlほどあるものが、1.4ng/mlしかなかった
この数値は41歳〜42歳相当の卵巣年齢だそう
つまりどういうことかっていうと、普通の37歳よりも閉経早いよってことです
ようは残弾が少ないんです

残弾が減ってしまう要因も様々で諸説あるみたいですけど
栄養足りないとか代謝悪いとかいろいろ言われています
なんとなくですが、過度のダイエット(20kgの増減)や喫煙等で
身体を酷使すると残弾が減ってしまうのかなーという印象です
それだと荒れた青年時代を過ごしていたのでなんとなく納得の結果ですが

と、そのような理由で体外・顕微受精に踏み切ったわけです
治療の詳細なんかは後述ということで


体外・顕微に踏み切りはしましたが
当然、自己タイミング→クリニックでの投薬ありタイミング法→AIH(人工授精)ももちろんやりました
どこで見切りをつけるか・・についてははやり家庭それぞれの事情や金銭問題、年齢いろいろ判断材料がありますが
私は基本的に「見切りは早めに!」を推奨します

自己タイミング法(つまり排卵日を自分で見極めて行為する)を開始したのは、入籍前です
高齢である自覚はあったので、やれることは早めに!と
まず3ヶ月ほど基礎体温を毎朝つけ、そして(氏へのあてつけの意味も大いに込めて)禁煙をし
あれこれネットで調べて自己タイミング+排卵検査薬を4ヶ月ほど
結果が出ないので速産婦人科の門を叩き、軽い検査を一通りやって
超音波(エコー)で卵胞(卵子が入ってる袋、だいたい20mmまで育つと排卵と言われている)サイズチェック後タイミング・・
とそれを3ヶ月ほどやって結果がでなかったので、不妊専門の近所のクリニックへ・・
卵管造影検査も問題なし(卵管が癒着していないかを調べる検査、10,000円ぐらい)
血液検査でのホルモン値も特に問題なしで、
とりあえずクロミッド(経口投与の排卵誘発剤)を用いたタイミング法を4回
クロミッド+HCG注射(排卵を促す注射)のAIH(人工授精)を2回

人工授精っていうのは
排卵を促した後、精子を洗浄濃縮した上でカテーテルで直接子宮に注入する方法です
「人工授精?!なにそれ怖い!人工的にやるの?!」と
漢字からそう想像してしまいますが
これがめちゃくちゃライトな感じの施術です
偏見で人工授精しようか迷ってる方が居たら言いたい、構え過ぎだと
実際には「こんなもんで?」と思うくらいライトです
クリニックの医師が人工授精やりましょうやりましょうとめちゃくちゃ勧めてきて
最初は渋ったんですけど・・やってみるとあまりの軽さに拍子抜け
こんなもんに躊躇してた時間もったいないと思うくらい

しかしこの人工授精で医師から無慈悲な一言
「この精子所見だと人工授精でも妊娠は難しいね・・」
とオブラート一切なしの無慈悲なコメント
こういうことで泣いてしまう患者さんもいるんだろうなーと思うけど
私的には気持ちを切り替えるのに大事な一言だった

人工授精って、ただカテーテルで精子を子宮に注入するだけなので
妊娠率は自然妊娠とほとんと変わりない
精子が元気で、ちゃんと行為ができる人だとあんまり意味ないかもくらいの感じです
フーナーテスト(子宮頸管に残存精子があるかどうか調べる検査)の結果が悪い人や
射精障害がある人には有効なようですが・・


WHOの基準では、こんな感じ

精液 1.5ml以上
pH 7.2以上
精子濃度 1ml中に1500万以上
総精子数 1ml中に3900万以上
精子運動率 40%以上
正常形態精子率 4%以上

「精子所見の結果が良くないから、人工授精でも無理かもやって」
と、オブラートなしで氏に伝えたところ
たいそう落ち込んでおられました
精子少ない、元気ない、それらの事実は男性の自信をことごとく破壊してしまうようです
イチモツのサイズに関するdisと同等、もしくはそれ以上の自信喪失かと思います
(でもまってね、頑張っても子供できないって時点で女性の自信はもう破壊されてるので)

うちのケースのように、軽度であった場合は漢方や投薬などで改善する場合もあります
重度の場合はそれこそ精索静脈瘤なども疑われるので泌尿器科での手術を勧められる可能性もあります
精索静脈瘤については2ちゃんのまとめだけど私的にはこれ好きだった
コレ
とてもわかりやすかったので、気になる人は鏡の前でタマウドンチェックをやってみてください

とりあえず「自分にも原因があった」ということを認識してくれたので
まず漢方やらを飲むようになり、そして禁煙(精子所見良くしたいなら禁煙は絶対したほうがいい)もはじめ
満を持しての体外・顕微へのステップアップだった

妊活・不妊治療の相談サイトをいろいろ見ていると
どこも同じような感じです
「主人が妊活に強力してくれない・・」
そう悩んでいる女性のものすごい多いこと!!
妊活・不妊治療は夫婦で行うものです
なのに、自分が参加している意識の低い男性が多い
本当に多い

ウチのケースだと「自分にも原因がある」ことで自覚し、一緒に治療に取り組むことができるようになった
でも男性に原因がない場合は本当に向き合うのは難しいだろうなと思う

多分、女性は本能的に「子供生みたい」って思ってしまうもんだと思う
(生みたくない人がいることも承知だけども、大半はという意味です)
でも男性は本能では「子孫を残さねば!」となることはなる
めちゃくちゃ眠い時や死にかけの時に息子が反応するのはそういうことだろうし
だけど、それは「子孫を残したい」であって、「子供がほしい」という本能とはちょっとちがう
しかも妊活不妊治療をする上で男性には身体の変化はほとんどない
苦痛といえば採精室で自己処理しないといけないという精神的なものだけ
やっぱりそういうので温度差がどうしても出てしまう

だから泣きながらでもちゃんと話し合って理解してもらうしかない
何回言ってもわかってくれない、でも何回も言うしかない
その都度言うしかない
そうやってなんとか引っ張って足並み揃えるしか無いんです
それでも駄目なら冷静になるしかないんですね、妊活・不妊治療中に冷静になるの難しいけど
「こんだけ言ってもわからない人との子供が本当にほしいのか」
そうやって立ち止まることも大事なんですね、きっと

そういう苦悩もありました
でも気がつけば、私がもう無理頑張れないと弱音を吐いて
「いやもうちょっとあとちょっと頑張ろう」と氏が励ます立場になってました


で、満を持しての体外・顕微授精でした
この工程なんかも後述したいなと思います

私の通ったクリニックだけなのかわかりませんが基本的にはどこも同じだと思うのですけども
入籍していないと、人工授精・体外・顕微授精は受けられません
一応同意書のようなものを書くとできることもあるみたいですが
事実婚だと無理だったかと思います

あと、体外・顕微授精を受ける前に一通り感染症の検査が必要になります
B型肝炎や梅毒、HIVの検査が必須になります
大丈夫だろうと思っていても、さすがにHIVの検査結果を聞く時は緊張しました
若気の至りでえらいことになってないかと本当に冷や汗がでる瞬間です
子宮頸がんの検査もする場合があるので
これはついでにできてラッキーといったところです


すこし脱線した上に長くなってしまったけども
高齢妊娠についてというのを書きたかった

よく聞く話題です
「高齢になると妊娠・出産が難しくなる」
多分、漠然とああ、難しくなるんだという認識はあるんだと思います
でも、何故難しくなるかというところについてはあまり知られていない
一言で「卵子の老化」というけど、結局のとことなんなのか知らない場合が多い
それを知ることで、自分の置かれている状況の再認識や
今後のプランなども見えてくると思います

すげーおせっかいな話ですけど
私の周りに居る、自分より若い女性には「ちょっとでも子供欲しいと思うなら急いだほうがいい」と言ってしまいます
すげーおせっかいですね、おせっかいおばさんです
でも、私のようになってほしくないという気持ちです
福沢諭吉の書かれた紙幣が飛ぶようになくなるんです
それこそ出口の見えないトンネルに放り込まれて絶望してほしくないんです
生みたいかどうかわからない、という状態でも一通り検査を受けておくのは悪くないと思います
自分の身体を知るというのはやはりとても大事なことです
思いがけない病気が見つかる可能性が無いわけではないですから
月経不順だったり月経過多だったりするならなおさら検査を、と思います

女性というのは卵子を育てる元になる原始卵胞を約200万ほど持って生まれてきます
男性のタマ工場さんは3ヶ月サイクルで新しい精子を作りますが
女性は違います、一生で持ってる卵子の数は生まれた時点で決まってるんです
新しく作り出すことができないものなんです、卵子

で、生まれて成長して初潮を迎え、青年期を迎え・・で
残弾がどんどん減っていきます
さらに年齢が進むと、成熟した卵胞になる段階で卵子にエラーが起きやすくなります
これが世に聞く染色体異常です

え、染色体異常?それって障碍のある子が生まれるってこと?
はい、これ偏見
染色体異常=障碍がある
これは間違いではないですが
高齢出産=障碍がある、ではない!

これ、義実家でも言われた・・
「染色体異常でなかなか着床しない・・」「え?障碍?」
まぁこんなもんですよね、そういうもんです
だからこそ学校でちゃんとした教育を!とまじめに思います

ここの説明が私にはわかりやすかった
受精卵に染色体異常が発生することは誰にだってあります
ただ、若いとその発生率は低く、高齢になるにつれ発生率が高くなります
ですが、ほとんどの染色体異常受精卵というのは、着床できない
着床したとしても妊娠が継続できない、という12週未満くらいの初期流産になります
全妊娠の15%である流産のうち、80%がこの12週未満の流産になります

医学的には流産ではないのですが、通称化学流産というのがあります
妊娠している事に気づかず、いつもよりちょっと遅めに重い月経がきたというのが化学流産である可能性があります
市販の妊娠検査薬などで陽性反応がでて病院に行ったけど、胎嚢が確認できないまま月経になってしまった、というやつです
これもほとんどが先述の染色体異常だと考えられます
これは健康で若い女性でも普通にある現象です
難なく授かった、という人でもこの化学流産については気づいていないだけで起こっていた可能性は充分にあります

先述のリンクにある表で、20代でも30%弱くらいが染色体異常の受精卵となってしまいます
ヒトの卵子と精子が出会った場合の受精率は約80%といわれていますが
妊娠に結びつくのは20代でも30%弱ともいわれています

・・なんとなく見えてきたでしょうか?

で、私の年齢だとなんと60%弱が染色体異常の受精卵となってしまうのです
単純に確率だけの話でも1年に12回排卵があるとして内4回しかアタリの卵がこないのに
そこにちゃんと受精できるかもわからない
しかもあくまでも確率なので、1年待ってもアタリの卵が来ない可能性だって充分ある

なんとなく高齢での妊娠が難しい理由が見えてきたでしょうか

高齢になると流産率が高いというのもわかりますよね
染色体異常の受精卵の母数が単純に増えるわけですから当然流産率も上がります
障碍を持った子供が生まれる確率もやはり少し高くなることがありますが
リンクの表を見ると、そもそもに染色体異常の受精卵が出産までたどり着ける確率が低いので
高齢出産=障碍、というような乱暴な言い方はやっぱり間違ってると思います

高齢妊娠、高齢出産にリスクはないとは言いません
でも、偏った見方ではなくちゃんと知ることが大事だと思います
体外・顕微授精に対する見方もそうです
興味の無い人にはどうでもいい情報なのかもしれないけど・・
いざ、自分がその立場になった時にっていう場面が
絶対こないわけではないですからね


排卵日?はぁ、なにそれ?ぐらいのノリでうまく子供を授かる人からすると
理解できない世界なのかもしれません
排卵日予測のアプリ通り狙ったら一発でできた!という人は
知る切っ掛けもない事です

いざその場面に立たされて勉強する・・この状態やっぱ良くない
だからこそ学校で正しい性教育を!と思ってしまうのです
時間ってのは本当に有限なんです
うだうだ悩んでる暇があったら即病院へ!と踏み切れるように
正しい知識をちゃんと然るべき場所で教える世の中になればいいのに
ほんとそうなればいいのにね

そんな構えるほどのとこじゃないですよ、不妊治療のできるクリニックって

しかも初期段階で取り組むタイミング法なら専門でなく普通の産婦人科でだってできます

一日一日年齢を重ねていけば、妊娠率はどんどん下がっていきます
悩む前にまず病院へ!と、気軽に行けるような世の中になればいいのにね

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