天の光は全て星

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とりあえず
吐き気がする
自分の中にあるもう一人の自分
制御できない自分
「僕」のうしろで蠢く「あたし」
kaninaで表現をする「わたし」がいて
日常を生き抜く「僕」がいて
そのずっと後方で
薄暗いじめじめとした部屋で
息を潜めている「あたし」
「あたし」は
かつて愛した憎い人に
首を絞められるのを望んでいる
かつて愛した憎い人の
首を絞めるのを望んでいる
「僕」はみんなと繋がっていたい
何気ないものに笑って
くだらない話をしたり
真剣に話をしたり
世界が穏やかに
それでいてスリリングに
まわってゆくのを望んでいる
「わたし」は
なにとも触れることのない
孤立した世界で
ゆらゆらと漂い続けることを望んでいる
言うなれば
制御不能のギリギリライン
崖から細い糸一本で
吊るされている
「あたし」が糸を切ろうとする
もういいよ、と
「僕」に巻き付いた細い糸
細いけど切れない糸
その細い糸は
崖の上にいるみんなと繋がってる
「あたし」と「僕」を
傍観する「わたし」
「わたし」も「僕」も
おおくの人に愛されている
唯一
誰からも愛されることのなかった「あたし」
「僕」と「わたし」にも見放された「あたし」
208号室で
すすり泣き、時に暴れ狂う「あたし」
「僕」と「わたし」が「あたし」を許し、愛し
太陽の下へ連れ出してやらなければ
彼女はこれからもきっと
このままなんだろう

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