星になった

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今日の事
あれから
急いで洗濯物を干して
家を出た
実家に帰ると
いつも
犬がワンワンないて
ちぎれんばかりに尻尾を振って
僕の帰宅を歓迎してくれた
今日は
鍵を開けっ放しにした
無音の玄関だった
部屋には
眠るように
犬が横たわっていた
本当に
眠っているようだった
身体を撫でてやったけど
冷たく、硬かった
12年8ヶ月
我が子のように犬を
かわいがった母は
気丈に振る舞っていたけど
枚方の山奥にある
動物霊園まで
車に乗せていった
弱気なところを
僕に見せまいとする
母の姿が辛かった
火葬し、骨を拾う
白いちいさな壺になった犬
僕が
逃げ続けた現実が
目の前にあった
喧嘩した日々も懐かしい
雷が鳴ると怖がって
机の下に隠れる情けない姿や
風邪を引いた僕を励まそうとする姿
脱走して追いかける僕を
悪ぶった顔で見る姿
干し芋をおねだりする姿
猫の喧嘩を仲裁する姿
寝言言ってる姿
嬉しそうに
玄関でいつも待っていたあいつ
これからも
おまえを一番愛した母を
一番近くで見守ってやってね
おまえの大好きだった
みーたまも
仲悪かった銀次も
そっちにいるだろうから
僕らが行くまで
まっててくれよ

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