ワンシーン

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落ち着きました、ユキノです。
今日は昼過ぎに起きて、ウダウダして
10月1日の写真展の準備をすこしだけしました。
先週買ってきたベニヤ板をサイズどおりに切って
ラッカーで白く塗るという作業です。
17時過ぎにマンションの外に出て
歩道の柵のところにベニヤ板をたてがけて
のこぎりでギコギコ・・・・
空は澄み渡り
夏と秋の間の空気をたたえ
僕がのこぎりをギコギコやっていると
通りがかった少年(推定年齢5歳)が興味津々に見ている
少年は僕の切っている板を細い手で揺れないように押さえる
「ありがとう」
僕はひたすらのこぎりを引く
切断まで残り10cmというところで、板をひっくりがえす
少年が近寄ってくる
どうやらのこぎりで板を切ってみたいようだ
細く小さい手にのこぎりをたくし、危険がないように
うしろから少年の手をにぎり、一緒にのこぎりを引く
空はまだ明るい
板はすこし歪んで切断された
少年とすこしだけ話をした
学校の話(来年から小学生だそうだ)、給食の話
好きな食べ物、嫌いな食べ物
(少年はどうやら卵アレルギーらしい)
他愛も無い話
やがて少年は去ってゆき
僕はラッカーで板を白く塗りつぶす
車が背後を走ってゆく
道路に座り込んで、僕はただ白く塗りつぶす
空は高い
気持ちよくて、そのまま道路に寝そべってしまいそうだった
ふと、それが何かの映画のワンシーンのように思えた
創りだした作品がアートなんじゃなくて
創っている過程も含めてアートなんだと
この作品に
この日のこの空気も封じ込めて
僕が「創る」と決めた日から
すべての過程がアートで
作品が完成した後も
作品を取り囲む環境がアートで
すべてが
アート
ほんと、映画みたいだったんだ
絵コンテが映像になって
僕の頭の中に浮かんだんだ
夏と秋との間の夕暮れ時
名前もないワンシーン

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