終わりのない終わり

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言葉はいくら吐いても足りない
混沌とした干上がった井戸の底から突き出す
いくらでも
いくらでも
とめどなく
それでも足りない
僕はまだいい足りない
感謝も恐怖もまだ足りない
耳を澄ます
祭り囃子が連れてくる秋の音
触れることのできる命を繋ぐ音
太古から繰り返される夜明けの音
混じり合う
空気はやがて冷たくなり
季節はまた重ねられる
届かないかもしれないという不安を
届けたいという気持ちが覆いかぶされ
張りつめ
排他的な目線を捨てきれずに
たどり着いた白い部屋で
体温を宿した文字を見つけた
乾いた井戸に湿度がもどる
僕は
単純に
その手が綴る
生きた文字が見たかったんだ
生きた文字を見つけたんだ
とりとめもなく
終わりのない終わりは終わらない

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