「昨日今日明日変わりゆく私」というのは三都物語で、それでも僕は排他的

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「人体の不思議展」をみにいってきました
吐くかな、と思ってたけどそうでもなく
乾いた世界でした

特殊な樹脂で加工された人体の標本
無臭で、半永久的に腐らない加工
皮と脂肪を取り除いて、筋肉と神経と骨になった人体
どこか遠い世界
乾いた人体は、ビーフジャーキーのような質感
ああそうか、人体も牛も構成する物質は同じ
乾いたそれは、僕とは異なる存在のようで
ガラスケースにいれられたそれは
異質感がただよって、比較的客観視できる存在で
人とかいう枠を超えていて
動揺することなく鑑賞する人々

そこに至るまでの過程は垣間見えず

終止、頭が痛かった

違う

あなたは何故そこにいるの
この世に生を受け、人間として人生を歩み
その生涯をまっとうし、死を越え
あなたはそこにいる

僕の目の前にあったのは
まぎれも無い

生命の神秘を知るために

生前、あなたがどんな人間だったなどは見えるはずもなく

あなたは標本となったけど
あなたは死者で
僕がいまいる世界とは異なった世界にいて

僕は死者を冒涜しているのかもしれない

だから、あなたの筋肉や骨格や脳に触れることができなかったのです

いやむしろ、それが冒涜なのかもしれない

リアルに再現してしまうことが
僕らをリアルから遠ざけているのかもしれない

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